オフィスチェアを購入する際、肘掛けあり・なしで迷われることがあるかと思います。「肘掛けなんて、本当に必要なの?」とお思いの方に、ぜひ読んでほしい肘掛けの役割・メリットについて、ここではまとめました。
身の回りの多くのイスに肘掛けがついている、その理由を知ることで肘掛けへの見方が変わるかもしれませんね。
<目次>
オフィスチェアに本当に肘掛けは必要なのか徹底考察
そもそもオフィスチェアの「肘掛け」の役割は疲れの軽減
そもそも、肘掛けの役割とはどういったものだと思いますか?
「そんなの名前のとおりじゃないの?」と思われるのも無理はありませんが、「肘を掛ける」という行為は、人間のからだに大きなメリットがあります。
たとえば、新幹線や映画館などに備えられている、長時間座るためのイスには、そのほとんどに肘掛けがついていることをご存知でしょうか。
その理由は、人間のからだが長時間座ることで疲れを感じるようにできているから。座ることで上半身の体重が腰や椎間板にかかり、腰痛や内臓圧迫など、疲労の原因ともなっているのです。
そういった状況で、体重の約16%にも及ぶ両腕の重さを受け止めてくれるのが、肘掛け。デスクワークにおいて、両腕を肘掛けに置く行為は体圧を分散させ、腰や肩などからだへの負担を軽減させてくれているのですね。
ワーク効率をとるか、スペース効率をとるか
それでは、オフィスチェアの肘掛けについて、どういった判断基準を元にあり・なしを決定すればいいのでしょうか。
それには、それぞれのメリット・デメリットを知ることが近道と言えるでしょう。下記が表にまとめたものとなりますので、ご参考になさってください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
あり |
|
|
なし |
|
|
これらから見ると、肘掛けあり・なしはワーク効率とスペース効率のどちらを優先するか、によるのではないかと思われます。長時間座ることの多いワークスタイルには、疲れにくい(=ワーク効率の高い)肘掛けありをおすすめします。とはいえ肘掛けのあるオフィスチェアは、低いデスクの下に入らない、という点が大きなデメリット。
一方でスモールオフィスでは、スペース効率は大きな課題となるでしょうから、慎重に検討したいところですね。
可動式のメリット。可動式肘掛けで業務効率アップ!
可動式肘掛けの3つの種類(タイプ)
肘掛け、と一口にいってもいくつか種類が存在するのはご存知でしょうか?
通常固定肘のものが一般的ですが、おすすめは可動式肘掛け。可動式はワーク効率を高める上でも検討に値するのでは、と思われます。
可動式には大きく分けて3つのタイプがあります。
それは、
です。
肘掛けの動き方は、オフィスチェアによってさまざまですので、できるだけ試座をし、自分のワークスタイルに合ったものをセレクトすると良いでしょう。
多少価格が高くなってもやはり体にあった肘掛を
可動式肘掛けがついたオフィスチェアは、固定肘のものに比べて価格面で高くなる点は否めません。しかしながら、長時間のデスクワークをおこなう方にとっては、自分の体型やワークスタイルに肘掛けを調整できる可動式が、健康面・ワーク効率においてベストな選択と言えるのではないでしょうか。
特に高さ調節は、デスク天板の高さと合わせるために欠かせない機能です(固定肘の高さでは、低いと感じる人が比較的多いといいます)。
座面が広いオフィスチェアでは、腕が八の字に開いてしまい姿勢が悪くなるため、角度調整が役立つでしょう。こちらは、パソコン使用時のアームレストとしても重宝する機能です。
また、前後スライド機能があれば、デスクにからだを近づけて座れるため、猫背になるのを防ぐことができます。
高機能といわれるオフィスチェアにおいては、これら3つの機能のいくつかを組み合わせたものが多くなっているようですね。
跳ね上げ式の肘掛の特徴。肘掛オフィスチェアのデメリットを克服
肘掛けにはさらに、跳ね上げ式というものがあります。肘掛けつきのオフィスチェアのメリットはそのままに、デメリットであるスペース効率や立ち座りのしづらさをクリアしているのが、跳ね上げ式の特徴です。
跳ね上げ式という名前からもわかるとおり、肘掛けを後ろ方向に跳ね上げることができるので、低いデスクの下にもオフィスチェアを収納できるのが最大のポイント。跳ね上げ式についても、固定肘・可動肘タイプの両方が存在します。
価格面ではやはり、可動肘タイプの跳ね上げ式、がもっとも値が張るでしょう。肘掛けのみならず、オフィスチェアにおいては材質やさまざまな機能により、価格が大幅に上下するのはご存知のとおり。肘掛けについても、ぜひその重要性を理解した上でオフィスチェアを選ぶ際のひとつのポイントとされてはいかがでしょうか。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。