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顔を毎日洗わないという人は、あまりいませんよね。洗顔料は何を基準に選んでいるのでしょうか。身体用とは別にしていても、何となくCMで見たものを買ってしまっているのでは?今は肌質に合わせた洗顔料がたくさん出ています。洗顔料の種類やその効果を知れば、より美肌に近づけるかもしれません。ここでは何気なく使っている洗顔料のその働きや、悩みに合わせた洗顔料の選び方について見ていきましょう。

洗顔料とは、一体どういうものなのか

身体とつながっているのに、なぜ洗顔料があるの?

肌とは異なる性質をもつ髪の毛を洗うシャンプーは理解できますが、なぜ同じ皮膚でつながっている身体と区別された洗顔料があるのでしょうか。顔にはたくさんの皮脂腺があり、また、ほかの部位にくらべて複雑な凹凸がありますよね。衣服に覆われた部分とは異なり、紫外線や空気に直接さらされた厳しい環境にあるとも言えます。

顔はメイク汚れ、皮脂汚れ、大気中の汚れといった、身体のなかでも最も複雑な汚れが蓄積しやすい場所です。毎日の洗顔によって確実に汚れを落としていくために、洗顔料が必要なのです。

洗顔料は肌を洗うだけじゃない?

常に大気にさらされる顔の肌を美しく保つためには、ただ清潔にすれば良いというものでもありません。新陳代謝が正常に行われ、皮膚のターンオーバーのサイクルが安定するよう、古い角質の除去が必要になります。肌表面に汚れと古い角質が残されていると、皮膚は固くなりざらついた印象になります。洗顔料はなるべく肌に刺激を与えず、古い角質を効果的に取り除く成分などが配合されています。つまり、洗顔料の大きな目的は2つ。

  • 汚れを落とし、清潔にする
  • 古い角質を除去する

洗顔料にはこのように、通常の石鹸では不足する機能が付加されています。

洗顔料の汚れを落とす仕組みのカギは泡?

泡が洗浄力と関係するわけ

汚れが落ちる仕組みは、界面活性剤によるものです。汚れとの「境目」をなくして汚れを包み込み、洗い流すという役割を果たします。実は、この働きと泡に直接な関係はありません。泡が汚れを落とすというイメージは、正しいとは言えないのです。

しかし、十分な泡立ちはある一定以上の濃度でなければ起こりません。石鹸をちょっぴりしかつけないと、泡は立ちませんよね。泡がモコモコと立つということは、それだけ濃度が高く、洗浄力があるということになります。

また、泡には汚れを吸い取る働きや、広い面に行き渡りやすいという特徴があります。キメの細かな泡は、毛穴の奥に入り込みやすく、汚れを浮かし出します。泡そのものが汚れを落とすわけではないものの、洗浄する力を向上させるということになります。

さらに、泡がクッションになることで、手指の力が直接肌にかかるのを軽減します。刺激を減少させ、それだけ肌を傷めずに洗顔できるのが、最も大きな効果と言えるでしょう。

泡洗顔に否定的な意見の根拠は?

TVCMなどを見ると、泡洗顔全盛の時代とも感じますが、なかには否定的な意見もあるようです。泡洗顔のマイナス面をまとめると、以下の通りです。

  • 泡立て中に肌が乾燥する
  • 泡によって洗えた気になる
  • 合成剤の添加

確かに顔を濡らした後、泡立てネットで時間をかけて泡を作っている間に肌が乾燥するという状況があるかもしれません。また、泡があることでしっかりと洗えていると安心する、またはその逆でいつまでも洗いすぎてしまう、などという問題もあります。さらに、泡の洗顔料には、泡立ちを良くしてその状態を保つための合成剤が含まれている可能性があると言います。

泡洗浄については、一概に良いか悪いかは言えません。個人的な使用感や効果を確かめながら、判断するのが一番です。

洗顔料には意外と種類がある

主力は4種類!それぞれの特徴は?

現在売られている洗顔料の主力商品は、主に4種類あります。

  • フォームタイプ
  • ジェルタイプ
  • 泡タイプ
  • 石鹸タイプ

フォームタイプはチューブ入りで、持ち運びにも便利。洗浄力は量によって調整できますが、泡立てるのに手間取るものもあります。

ジェルタイプは、チューブとポンプ式のものがあり、洗浄力も十分。一見、さっぱりとした仕上がりですが、良く洗い流さないとぬるつきが残りやすいというデメリットがあります。泡タイプは手軽にもっちりとした泡で洗顔できることから、人気があります。ポンプタイプなので、旅行などには向きません。肌への負担を減らしたい人には、おススメです。石鹸は昔ながらのタイプですが、オーガニックや美容オイル配合など種類も豊富です。泡立てネット使用を推奨するものが多くあります。

洗浄成分にはどんなものがあるの?

洗顔料の洗浄成分には、植物や動物から採れた天然由来のものと、化学合成されたものがあります。脂肪酸カリウム脂肪酸ナトリウムといった表示があれば、天然の界面活性剤。よく、界面活性剤という言葉だけがワルモノとして扱われますが、自然のなかにも存在しています。そのほかに角質を取り除く成分として、クエン酸乳酸などがあります。天然由来成分でもパパイン酵素などは、強力にタンパク質を分解する働きを有します。

ピーリング効果が謳われているものは、一時的に顔が明るくなるものの、続けて使うと肌を傷める可能性があるので、期間を置いて使用するようにしてください。

自分の肌に合わせて洗顔料を選ぼう

ニキビのできやすい脂性肌には?

ニキビができやすい肌は、実は敏感肌でもあります。乾燥や刺激に対して、炎症が起きやすい状態となっているのかもしれません。ニキビ肌でもゴシゴシ洗う洗顔法は絶対にNG。優しく洗いながら、角栓対策ができる洗顔料を選びましょう。

パウダータイプ、パウダー入りの洗顔料は、スクラブと違って低刺激。角栓の除去に効果があり、洗い上がりもさっぱりとします。なかには、乾燥を防ぐ成分が配合されている商品も。潤い不足は、さらにニキビを悪化させる原因となります。洗顔後は、化粧水でしっかりと保湿をしておきましょう。

敏感肌は天然由来成分配合を

敏感肌の人は、ほんの少しの刺激でも肌荒れやかぶれを引き起こします。敏感肌用のコスメでケアすることも大切ですが、その前の段階の洗顔料選びも慎重に行う必要があります。界面活性剤の洗顔料では、洗浄力がありすぎる場合、天然由来の低刺激洗顔料を試してみてはいかがでしょうか。

洗顔料に使われる天然成分としては、雲母、大豆サポニン、天然酵母などが挙げられます。昔ながらの米ぬかも、汚れを落としながら肌機能を高めてくれます。

高機能型洗顔料も登場

洗顔後にも潤いを残す機能や、エイジングケア、美白効果などが期待できる洗顔料も多数出ています。「ただ洗うだけ」から「なりたい肌へ」のアプローチができる洗顔料を探すことが大切です。洗顔料選びによっては、肌質の改善に加え、もうひとつ上の肌を目指すことができるかもしれませんね。

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