入浴剤は、本当に疲れを取る効果がある?

肩までしっかりと湯船に浸かるという文化を持った国民は、世界中見回してもそう多くはありません。入浴剤がこれほど豊富に売られている国も、恐らく日本くらいなのではないでしょうか。はっきりとした効果が認められている入浴剤もあり、単なる気分だけのものではありません。身体と心を温め、リラックスさせてくれる入浴剤のあれこれを見ていきましょう。

目次

-入浴剤とはどういうもの?
-お風呂に入浴剤を入れると効果があるの?(使ったほうがいいの?)
-こんなときにはこの入用剤がおすすめ!

入浴剤とはどういうもの?

薬草湯や温泉が起源?

日本人は古くから、湯船に浸かる入浴法を大切にしてきました。温泉を始めとする薬効成分のあるお湯には、なじみがありますよね。現在販売されている入浴剤も、“○○の湯”というネーミングが圧倒的に多いようです。入浴剤の形態としては、粉末・個体・液体などさまざま。最近ではかなり凝った、ケーキやクッキーのようなものや、花や動物を模ったものもあります。国産の入浴剤の成分としては、

l  天然の植物・漢方薬
l  温泉成分からの抽出物
l  無機塩類化合物

などがあります。また、死海の塩など、海外からの輸入品でも天然由来成分が多く見られます。

成分別の効果や特徴

入浴剤には、身体を温める温浴効果のあるタイプと、薬湯などのように清浄効果を持つタイプがあります。入浴剤の具体的な効能については「医薬品医療機器等法」によって、表記法が定められています。主な成分について、効果や特徴を見ておきましょう。

〈入浴剤の主な成分〉

成分 物質例 特徴
無機塩類系 硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム 肌表面のタンパク質と結合して膜を形成
保温効果を促進し湯冷めしにくくなる
炭酸ガス系 .炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸 皮膚から炭酸ガスが吸収され、血管拡張をする
抹消血管の血流量を増やし新陳代謝促進に働く
薬用植物系 センキュウ、トウキ、ボウフウ、チンピ、カミツレ、ハッカ葉 ショウガ 生薬の成分により血行促進
香りによるアロマテラピー効果
酵素系 蛋白質分解酵素、パパイン、パンクレアチン 無機塩類との組み合わせが多い
タンパク質・脂肪の分解による清浄作用
清涼系 メントール、炭酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム 冷涼感
筋肉のほぐし効果
スキンケア系 セラミド、米胚芽油、エステル油、スクワラン、ホホバ油、ミネラルオイル、植物エキス、米発酵エキス 保湿効果 

お風呂に入浴剤を入れると効果があるの?(使ったほうがいいの?)

入浴剤の具体的な効果とは?

入浴剤を入れると、確かに色や香りに癒されるけれど本当に効果があるのでしょうか。入浴剤のもととされることの多い温泉について考えると、わかりやすいかもしれません。天然温泉の身体への影響は、「効能」ではなく「適応症」と表示されています。温泉に含まれるすべての成分の効果が、科学的根拠で立証されているわけではないからです。

しかし、経験値的に「湯治」に何らかの回復効果があることは、知られています。入浴剤を使った場合にも、同様のことがいえるでしょう。

主な入浴剤の効果として、血行促進、保湿、保温、清浄、リラックス作用が挙げられます。これらは、通常の入浴によっても得られる効果です。入浴剤はただのお風呂に入るよりも、その効果をさらにパワーアップするものと考えれば良いのでしょう。

炭酸入りは確実に温熱効果を発揮

炭酸入りの入浴剤は、浸透圧によって物理的に皮膚の内側に入り込みます。体内に入ったCO2は末梢の血管にも侵入していきます。血管内のCO2濃度が上がると、身体の恒常性が働くことでCO2値を正常に戻すため、代謝機能が活発になります。これにより、血流が促されるのです。

炭酸入りの入浴剤を入れた場合と、入れない場合をサーモグラフィーで比較すると、明らかな体温上昇の違いが見られます。血管拡張による体内からの温熱作用は、ストーブなどで温めた場合よりも、長時間温かさが保たれます。

こんなときにはこの入用剤がおすすめ!

今日は疲れたなあというときの入浴に

疲労回復効果が高いのは、やはり物理的な作用をもたらす炭酸入り。マグネシウムなどの温泉成分と合わせたものや、通常よりも炭酸が強力なものなどは、より身体をほぐす効果があるようです。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かりながら、簡単なストレッチを行うのも良いですね。

肌荒れや肌質改善

肌には、保湿成分配合漢方生薬配合などがおススメ。柔らかい湯の当たりで穏やかに肌質を改善していきます。肌荒れがひどいときには、石鹸による洗浄はしばらく控えましょう。シャワーなどで成分を流すと、効果が薄れるので注意が必要です。

ダイエット効果をサポート

お風呂でたっぷりと汗をかいて新陳代謝をアップさせると、ダイエット効果が期待できます。ただし、汗をかくだけでは痩せたことにはなりません。水分補給はしっかりと行ってください。ダイエットが期待できるのは、ジンジャー(しょうが)系、とうがらし系、バスソルト、ゲルマニウムなど。どれもしっかりと汗をかいて、気分も爽快です。

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