除湿剤に関する「ドライ」な話

押し入れやクローゼット内のカビ対策に、除湿剤を置いている家庭は多いでしょう。湿度の高い日本で除湿剤は、今や生活にかかせないもののひとつ。いつの間にか水がたっぷりと溜まっているのを見るといつも驚いてしまいますが、除湿剤はどうやって湿気を取り除くのでしょうか。その仕組みが気になります。また、除湿剤をできるだけ効果的に使う方法も知りたいですよね。ここでは除湿剤の水を集める仕組みと、効果を活かす置き場所について調べていきます。

目次

-除湿剤ってどういうもの?
-除湿剤の湿気を取る仕組みはどのようになっている?
-この場所なら効果的!除湿剤の最適な置き方

除湿剤ってどういうもの?

密閉度が高いほど効果も高い

除湿剤はその名のとおり、湿気を除去するために用いられるものです。似た様な働きをするものに乾燥剤がありますが、こちらは主に食品に使われます。除湿剤は一般的に、比較的広さのある押入れや、下駄箱、クローゼットなどの空間の除湿に利用されるものを指します。利用される場所としては、密閉された空間が前提となっており解放された場所ではあまり効果が期待できません。一個あたりの除湿効果には限りがあるため、利用する場所に合わせて数量を調整する必要があります。

除湿剤にはどんな種類があるの?

先に挙げた押入れやクローゼットで使われるものは、タンクタイプと呼ばれます。多くはコーナーにおける形状となっており、固形塩化カルシウム粒が入っています。上のフィルムは透湿性で、湿気は通しますが水滴がこぼれる心配はありません。除湿剤にはこの他にも、衣類用のシートタイプ、すき間用の棒状タイプがあります。シートタイプでは除湿と同時に防虫効果がある商品に、人気があります。これらはタンクタイプと異なり、塩化カルシウムが吸湿するとジェル状に変化するので水漏れの心配はありません。

除湿剤の湿気を取る仕組みはどのようになっている?

タンクタイプが二重構造となっている理由は?

現在良く売られている二重タイプのタンク式は、1980年代に開発されました。上の段に入っている塩化カルシウムは、融雪剤としても使われる物質。空気中にある水分を、重量の2倍も取り込める性質をもっています。塩化カルシウムは空気中の水の分子をキャッチすると、2~3倍に膨れ上がり次第にゲル状になっていきます。その後は液状化が続き、水溶液となります。この変化は潮解現象と呼ばれ、塩化カルシウム水溶液がタンクの下の段に貯まります。

除湿剤に貯まった水は危険?

除湿剤に残っている水分は、ただの水ではなく塩化カルシウム水溶液です。塩化カルシウムは融雪剤以外にも、食品添加物としても使われる毒性の低い物質。すべて水分となったら、フィルムに穴をあけて、排水口から流しても問題はありません。が、皮膚につくと肌荒れを起こす場合があるため、直接触れないようにしてください。また、子どもが誤飲したり、目に入ったりしないように注意が必要です。毒性はありませんが庭に撒き続けると、土壌の質に影響を及ぼしたり、土管のサビの原因となったりする恐れがあるので安易に流すのは危険です。

この場所なら効果的!除湿剤の最適な置き方

除湿剤を効果的に使うポイント

除湿剤の効果をできるだけアップさせるための大きなポイントは、次の3つ。

・除湿剤は下段の奥に配置する
・空気の通り道をつくる
・ 空間に合わせた個数を置く

水分は乾いた空気よりも重くなるので、湿気は下へと貯まります。押入れなどに置く場合は、下段に置くと効果的。また、空気の出入りが激しい入り口ではなく、奥の方に置いてください。コーナー2か所に置くと良いでしょう。

物がぎっしりと詰まっていては、十分な効果が得られません。空気が循環できる程度のすき間が必要です。押入れにはすのこを敷くと、湿気が滞らずより吸湿ができます。除湿剤の上には物を重ねないようにしましょう。

除湿剤の効果を応援しよう

いくら強力な除湿剤でも、その力には限度があります。晴れた日には普段密閉している押入れやクローゼットにも、風を入れるようにしましょう。エアコンをつけているときに、解放しておくのもドライ効果があります。また、隅の方には扇風機でときどき風を送ると、カビ対策になります。

押し入れに物を入れる際には、新聞紙などの吸湿性のあるものを敷いておきます。収納はただ重ねず、ワイヤーラックなどすき間ができる工夫をすると湿気を逃します。除湿剤は定期的に入れ替え、常に一定の湿度が保たれるようにすると効果が持続します。除湿剤を置いた日付を管理し、放置しないように気をつけることが大切です。

fw_600x68_20191019b


SNSでもご購読できます。

コメントを残す