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毎日使うオフィスチェアは、知らないうちにかなり汚れているもの。匂いも気になります。ふき取れる素材ならば問題ありませんが、布張りとなると少し拭いたくらいではきれいになりませんよね。下手をすると、よけいに汚れが目立つようになったり、シミが残ったり。張り替えを検討したいところですが、予算もある。そんな場合に役立つ自分で座面を張り替える方法や、簡単にできる掃除の方法をご紹介します。

布張りのオフィスチェアのメリットデメリットを比較

オフィスチェアの定番、布張りの椅子の大きなメリット

オフィスチェアを選ぶ際、いろいろ検討したけれど結局はオーソドックスな布張りを選ぶという人も多いようです。特に比較対象となるのは、最近人気のあるメッシュ素材ですが、あの沈み込みがどうも気になって、という声も聞かれます。

布張りのオフィスチェアのメリットとしては次のようなものが挙げられます。

  • 温かみ、安心感など布張りの持つ雰囲気、イメージ
  • 種類が豊富、比較的安価、イメージの広がり
  • クッション性
  • 火気にあたっても燃え広がらない
  • へたりにくい

長年主流であった布張りのオフィスチェアは色や柄などバリエーションが豊富です。布のもつ温かみが、オフィスのイメージを和らげます。また、比較的安価なため、手軽なイメージチェンジのアイテムとしても重宝です。
布張りのオフィスチェアはある程度のクッション性があり、座っていても安心感が得られます。難燃性素材を使う製品が多く、タバコなどの火があたっても、燃え広がる心配がありません。
メッシュ素材と比較しても、へたりにくいという特徴があります。

汚れやカビの発生が一番のデメリット

柔らかい雰囲気のある布張りのオフィスチェアですが、一方で布地特有の気になる点もあります。当然ですが、クッションを張り付けているため通気性があまりありません。夏場は特に、熱がこもり気味になります。

経年によって、ほこりっぽくなったり、カビの発生する心配もあります。布地は汚れを吸い込みやすいため、臭いも気になります。
汚れがつくと、ふき取りにくく、水性の汚れはシミになります。

汚れ落ち 火気への耐性 臭い 通気性
布張り × × ×
メッシュ素材 ×
人工皮革 ×
ビニール素材 × ×

布の張り替えは自分でもできる。張替え方法と必要なもの

業者に頼むなら買い替え。ただし自分での張替えは大変かも

布張りのオフィスチェアが汚れてしまうと、根本的解決にはファブリックの張り替えが必要になります。そのままにしておくと、ダニやカビの発生など衛生面が気になります。しかし張り替えを業者に依頼した場合、椅子を買い替えた方が安いといわれるほど負担がかかります

オフィスチェアは意外と簡単に自分でも張り替えができます。経費節約ともなり、またものを大切にするという観点からも、試してみる価値はあります。

張り替えには、背もたれや座面を外す必要があります。ねじ止めが見えていれば容易ですが、椅子のデザインによっては、留め具が隠れている製品もあります。その場合は背もたれの部分の継ぎ目をバールなどで広げると、ネジ部分が見えるようになります。

張り替えにかかる時間や金額

自分で張り替えてみようとした場合、どの程度の手間となるのでしょうか。実はやり始めればさほどの時間はかかりません。初心者でも、数十分あれば終了できる程度の作業です。

張り替えにかかる費用は、どの程度の布地素材を使うかにもよります。好みの生地、クッションとなるウレタンも変更したい場合は用意します。古着の生地を利用したり、わざと色をツートンにする手もあります。材料費はすべて含めても2000~3000円といったところでしょう。

次のようなものを準備すると作業がスムーズに進みます。

  • 張り替え用布地
  • ウレタン
  • タッカー(生地止め用。100円ショップでも手に入ります)
  • ドライバー
  • はさみ
  • 電動ドリル
  • 接着剤

張り替え手順

  • 椅子を分解してゆきます。椅子のつくりにもよりますが、プラスドライバーで簡単に外せるものが多いようです。
  • 座面、背もたれが外れたら大きさや損傷がないかチェックします。
  • ウレタンを変える場合には、現在の布地を外しますがそのまま新しい布地をかぶせても問題ありません。(布地を外す際はマイナスドライバーでタッカーを外すことができます)
  • 新しい布地を座面、背もたれの大きさに合わせてカットします。
  • 布地をかぶせ、タッカーで押さえます。
  • 布地が浮くような箇所は接着剤で張っておくと、出来上がりがきれいです。
  • 背もたれ、座面をねじ止めし、元通りに組み立てます。

布製のオフィスチェアについた汚れの掃除方法

張り替え前に試したいオフィスチェアの掃除

布地を張り替えるのは面倒だと思う時には、まずお掃除を試してみます。最初に毛先の柔らかいブラシでほこりを浮き上がらせます。ブラッシングしながら掃除機で吸い取ると、周囲にほこりがたちません。

ぬるま湯で固くしぼったタオルで、表面を拭きます。部分的に頑固な汚れがある場合には、中性洗剤を10倍程度に薄め、歯ブラシでこすります。その後は良くふき取りましょう。
どうしても落ちない汚れには、しみ抜き剤が効果的です。薬局やスーパーでも売っていますので、こちらを試してみましょう。なるべく水分をしみこませないよう、手早く処理をし、乾いたタオルで良くふき取ります。椅子の布地が乾燥したあとに、ブラッシングして表面の繊維を立てるときれいに仕上がります。

カー用品のシートクリーナーも、布地の汚れ落としに適しています。スプレーして付属のクリナーブラシでこすると泡状になります。布生地に目詰まりした頑固な汚れも良く落ち、布も傷めません。元々車内を洗浄するための薬品なので、乾きもよく、汚れ落としによるダメージを最小限に抑えることができます。

オフィスチェアの掃除で気をつけるたった2つのポイント

掃除の前後に注意するポイントは次の通りです。

  • 張ってある布の素材をチェックする。
  • 掃除後の乾燥を念入りに。

素材によっては、洗剤で縮んだり色抜けが起こる場合があります。判断がつかないときには、裏側の目立たないところで試してから、表面に取り掛かりましょう。
せっかく掃除しても、乾燥が不十分でダニやカビが発生しては大変です。天日干しができない場合には、ドライヤーなどでなるべく内部まで乾かすようにしましょう。

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