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書いた文字が消せるボールペンが当たり前となった現代でも、鉛筆で書いた文字を消す「消しゴム」の存在は健在です。
日本で最初に消しゴムがつくられたといわれるのが明治26年(1893年)。120年を超える長きにわたり人々の役に立ってきた消しゴムですが、誰しもが使っているうちに「割れちゃった…」という経験があるのでは?
ここでは、消しゴムを割れないように使う方法や、割れにくい消しゴムについてまとめてみました。

使っていた消しゴムが割れてしまった。なぜ?

消しゴムが割れてしまう原因には、どういったことがあるのでしょうか。
考えられることとしては、主に以下の3点ではないかと思います。

1. 消す際に力を入れ過ぎている
2. 消しゴムカバーとの摩擦によって、亀裂ができる
3. 割れやすい性質の消しゴムを使っている

1の力の入れ過ぎについては、

  • 手のサイズに合わない消しゴムを使っている
  • 消えにくい消しゴムを使っている

といった場合が多いよう。
「消しゴムを使っても消えなくてイライラする」「力を入れ過ぎて、紙が破れちゃった」という方は、消しゴムが割れてしまうことが少なからずあるのではないでしょうか。

2については、消しゴムカバーをつけたまま使っている場合。消しゴムのカバーは紙でできているため、摩擦で亀裂ができ、割れてしまうのです。
このため、近年では、消しゴムカバーのフチを面取りしたものが販売されているんですね(お手持ちの消しゴムがこのタイプでない場合は、ハサミで4角をカットすればOK)。
3については、割れにくい消しゴムを選ぶ、ということが必要となるでしょう。
この記事の最後で、割れにくい消しゴムをご紹介していますので、チェックしてみてください。

消しゴムを割れないようにするには?

消しやすさをキープする

それでは、消しゴムを割れないように使う方法やコツなどはあるのでしょうか。

「割れにくい消しゴムを選ぶ」というのはもちろんですが、ポイントは「消しゴムの消しやすさをキープする」という点にあります。

120年以上という歴史を経た消しゴムは、メーカーの努力により進化を遂げ、消しやすさは格段とアップしています。
それではなぜ消しにくくなるかというと、やはり私たちユーザーによるところが大きいと言わざるをえません。

たとえば、ポテトチップスをつまみながら消しゴムを使ったりすることはありませんか?
指についた脂で消しゴムが紙の上を滑ってしまい、きれいに消しにくくなっている可能性は十分あります。
ポテトチップスに限らず、人の手には少なからず脂があるため、消しゴムの使用部分はべたべた触らない方が良いでしょう。使った後は、ケースにしまうのも忘れずに。

消しゴムは角で消すのが◎

また、消しゴムは角を使って消すのが正しい方法です。角が丸くなっていては、キレイに消すことができないため、カッターなどで切り落として新しく角を作るのがおすすめ。

使っている消しゴムが使いにくくなってきた、という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

28個の角があり、「すぐに角が丸くなってしまう」という不満を解消した、コクヨ製の『カドケシ』という消しゴムも人気ですね。

割れない消しゴムってあるの?

消しゴム、と一口にいってもいくつか種類があるのはご存知でしょうか。中でも最も多く製造されているのが、塩化ビニールを主成分とした「プラスチック消しゴム」です。

その理由は、プラスチック消しゴムの性能の良さが際立っているからでしょう。
オフィスなどで使うことの多いシャープペンシルの芯は、プラスチック消しゴムでなければキレイに消えない素材を使っています。

プラスチック消しゴムにおいても、現代では多種多様。消しカスがまとまるタイプや、子どもでも軽く消せるタイプ、などさまざまなものがありますが、違いはその成分にあります。
プラスチックに柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する「可塑剤」の配合により、消しゴムの柔らかさ・硬さが変化。
固めの消しゴムは消す時にねっとりとした感触のあるもの、柔らかめの消しゴムは「さらっ」と軽い感触で消すことができるものです。

割れにくい消しゴムは後者。力をあまり入れなくても消せるのが、大きな理由でしょう。

一方、前者は「消しカスがまとまる」と謳われているものが多いです。書いたり消したり、を繰り返す作業の場合は、消しカスが大量に出るもの。そんな時に便利なのは、こちらの消しゴムですね。

ここでは、消しやすく割れにくい消しゴムとして、人気の商品をいくつかご紹介しますので、ご参考になさってください。

商品名/メーカー 特徴
リサーレ/コクヨ 消しゴム自体にコシがあり割れにくい。7色展開しており、ルックスもグッドな消しゴム。
AIR-IN/プラス 「より軽いタッチで消せる」「いつも角で消す感触」というのがウリの消しゴム。
フォームイレーザー/PILOT 「軽く消せる」「消しカスがまとまる」という2つの性能が両立。5サイズ展開も嬉しいポイント。

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