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普段何気なく使っているトイレットペーパーですが、いつもと違うメーカーを購入したら「あれ? サイズが合わない!」とびっくり。そんな経験はありませんか?日本のトイレットペーパーにはJIS規格があるため、芯の大きさや巻きの高さ、幅といった形状はほぼ同じです。でも海外製品ではかなり違うものもありそう。規格の形状や、日本とアメリカの違い、収納する際に適した箱の大きさなど、知っておくと便利なトイレットペーパーのサイズについて調べてみました。

トイレットペーパーの細かいサイズ規格。日本製品ならまずサイズに困らない

トイレットペーパーサイズのJIS規格はかなり細かい!

一般の巻き取り型トイレットペーパーのJIS規格は「JIS P 4501」と呼ばれるものです。品質はもちろんのこと、表示や幅、長さ、芯の太さ、巻きの厚さまで決まっています。

紙の幅は誤差が±2mmで114mm 。およそ、国内生産のホルダーにぴったりと納まることになっています。日本国内のメーカーのトイレットペーパーであれば、合わなくて使うごとに落ちるということはまずないはず

また、トイレットペーパーの芯の内径は誤差±1で38mm。こちらも、フック型ホルダーにはきちんと納まります。ただし、細い芯棒を入れて使うタイプのトイレットペーパーもありますので、注意が必要です。ロールの直径は120mm以下と決められています。極端に大きなロールがあまりないのも頷けます。長さについては、シングル、ダブルで異なってきます。また、紙の厚みとも関係しているため種類はかなりあります。

紙の幅 ±2mm 114mm
芯の内径 ±1mm 38mm
ロール直径 120mm以下
ロールの長さ 27.5,32.5,55,65,75,100m

トイレットペーパーの幅、日本と欧州の差は17mm?

日本国内のメーカーでも、コストダウンやエコのために幅を落としている商品があります。その場合、105mmが多数を占めています。欧州規格は、さらに狭くなり97mmです。ヨーロッパに旅行に行って、何だか小さいな・・と思った人は感覚が正しいということになります。

流通の中心は、2枚重ねのダブルと1枚重ねのシングルですが、3枚重ね、4枚重ねという厚手のトイレットペーパーも存在します。厚みがあっても、水に流すことには問題はありません。トイレットペーパーは、紙の繊維が短いため水の中でかくはんすることにより、ほどけて溶けたようになります。しかし、一度に大量に流すと、詰まりの原因となりますので注意が必要です。

トイレットペーパーの売れ筋には地域性があり、関東圏ではダブルが、関西圏ではシングルの人気があります。使い心地とコストのいずれかが選択ポイントになるようです。

トイレットペーパー、芯などのサイズが合わない場合の対処法

トイレットペーパーホルダー攻略は意外なもので工夫

日本のトイレットペーパー規格の紙の幅は世界でも長いので、これ以上大きなベーパーに出会うということは、あまり無いようです。逆にエコペーパーや、格安のペーパーにありがちなのが、幅が短いという問題。芯棒を通すタイプならばそのまま使えますが、両サイドに支持パーツがあるタイプは幅が足りずに落ちてしまいます。

ここで使えるのが、似た様な形状の紙の筒です。例としては、サランラップやアルミホイルなどキッチン用の各種ラップ剤の芯。トイレットペーパーの芯よりも細いので、適当にカットして中を通せば、トイレットペーパーホルダーの支持部に止めつけることができます。

身のまわりの廃材利用で対処可能

もちろんトイレットペーパーの芯に合わせ、ボール紙で足しても利用できますが、わざわざ作るのは大変です。多少カタカタしても気にしないというのであれば、固めの空き箱を三角に折って芯の中に入れ込むと簡単です。逆に支持する側を伸ばすという方式では、ホルダーのプラスチックの部分にワイヤーハンガーを切って留める方法もあります。ビニールテープなどで貼りつけても、トイレットペーパー程度ならば十分に保持できます。

トイレットペーパー側を伸ばすのか、ホルダー側を長くするのかの違いですが、いずれにしてもたった2cmの違いが生活に及ぼす影響はかなり大きいと言えるでしょう。

  • トイレットペーパーの芯棒にラップの芯を通して伸ばす
  • ホルダー側の支持部にワイヤーハンガーをカットし取り付ける

トイレットペーパーの収納を考えるのに重要な2つのサイズ

収納のポイントは巻きの直径120mm!

収納ボックスやケース以外にも、工夫次第でトイレットペーパーの収納は可能です。便利なのは、窓の棚、天井近くのスペースや壁などに並べておく方法。ホルダーへの補充が簡単にできます。その場合、細い棚状の板を置くだけでもトイレットペーパーを並べられますが、ポイントは巻きの直径の120mmです。国内の規格はこのサイズで決まっているため、12cmの幅が確保できれば、トイレットペーパーが転がり落ちることはありません。5cm程度の窓の桟がある場合、7cm幅の板を足したり、12cmになるようにレール状に板を渡せばトイレットペーパーを並べるスペースができます。

縦に積む場合は114mmの倍数で考える

最近では、トイレもインテリアの一部として楽しいデザインのストックケースも多くなりました。その場合も、トイレットペーパーが横積みに入るものは、120mm×114mmにプラスアルファの平スペースということになります。

トイレットペーパーを縦積みして収納する際には、114mm×個数が基本となります。作り付けの棚などを考える場合には、トイレットペーパーをどの方向に積むのかを考えての設計となるでしょう。あまりキチキチになっても、出し入れに苦労します。程よいゆとりを与えながら、省スペースで収納するのが理想的です。DIYでストックケースを作成する場合には、120×114を基本にして考えてみてください。

日本とアメリカのトイレットペーパーのサイズの差

日本の紙幅の基準114mmはアメリカ発祥

日本のトイレットペーパーやティッシュペーパーの原型は、アメリカからもたらされました。JIS規格であるトイレットペーパーの紙幅基準114mmは、アメリカ規格からのものです。そのため基本的にアメリカのトイレットペーパーは、日本国内のものとサイズ的な大差は見られません。アメリカでもシングルとダブル、さらにトリプルなどもあります。一般家庭ではダブルが好まれ、大衆的なお店ではシングルが利用されているようです。販売の形状としては4個入りがもっともオーソドックスで、スーパーに並んでいるのはこの単位の商品が多いようです。

ホルダーにはまらない?メガロールもあり

巻きの直径については、アメリカは日本より規格が自由なようです。中にはダブルロールのさらに2倍巻きが売りのメガロールも。壁からホルダーの距離はそれほど日本と違わないため、巻きの厚さが大きいトイレットペーパーになると、引き出す時に回転しないということもあります。大きさとしては直径が約14.3cmということなので、実際にみるとかなり大きく感じます。収納にはかさ張りますが、頻繁に補充の必要がないためお店などでは重宝されています。ほぼ業務用として扱われており、多くの人が出入りする駅や空港などでも採用しているところがあります。

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