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今や企業でオフィス用品のネット通販を利用していないところの方が少ないでしょう。各メーカーとも、消耗品や事務用品は当然のこと、オフィスで利用する飲食物、制服、家電や家具に至るまでほとんどをカバーしています。オフィス通販の無かった時代にどうしていたか、想像ができないほどです。オフィス通販を利用するメリットを皆さんはどう感じているのでしょう?またオフィス通販を利用するデメリットはないのでしょうか。ここではより賢く利用するため、オフィス用品の通販事情について詳しくみていきましょう。

オフィス用品を通販するメリットとオフィス通販人気ランキング

やはり便利!オフィス用品の通販を選ぶ4つのメリット

企業では、オフィス用品の購入も家庭とは異なります。用品の種類も多岐に渡り、そのそれぞれについて購入する個数も多く、常に在庫を補充する必要があります。オフィス用品を通販で購入する場合、考えられるメリットとしては次にようなものが挙げられるでしょう。

  1. 外出して買い出しする必要がない
  2. 配送してもらえるのでかさ張るものや、重量のあるものでも気軽に購入できる
  3. 価格や在庫が確認しやすい
  4. 店頭と価格を比較して購入できる

もっとも大きなメリットは、買い出しの時間を削減できる点です。担当者がいるにしても、買い出しの仕事にばかり時間を割いているわけにはいきません。限られた業務時間の中で、出かけずに物品を調達できる利便性は、この上ないものです。

さらに、オフィスの入口まで配送をしてもらえるため、どのようなものでも気軽に購入できます。大きな企業では、部署の入口まで運んでもらえます。女性の担当者であっても、購入するものの重量や大きさを気にする必要がありません。

ネット上から販売価格や在庫状況がすぐに確認できるのも、通販の魅力のひとつです。もちろん店舗販売でも電話すれば在庫確認はとれますが、ひと手間かかります。また、店舗に出かけて品切れだったという心配もありません。品切れの対応についても実店舗の場合は、他店舗への確認、取り寄せなど手続きが煩雑です。

通販の場合、価格比較が容易にできます。実店舗で調べた価格より安い品物を簡単に探せるのは、通販でこそ可能となります。

メリットの多いオフィス通販。購入されているランキング1位は「文房具」

オフィス通販の品ぞろえは日々、拡大する一方です。各オフィス通販サイトの品ぞろえ、売れ筋はほぼ同じ。大手は互角の戦いを繰り広げているようです。

いわゆる一般的なオフィス用品で良く購入されている商品は、

1位「文房具」
2位「コピー用紙」
3位「ファイル」
4位「筆記用具」
5位「カートリッジ」

となっています。どれもまとめ買いの必要性があり、毎日消耗されていく商品ばかりです。

事務用品の中で良く売れているものとしては、ポストイット、修正テープの詰め替え用などが目につきます。用紙類ではやはりA4コピー用紙、ファイルはA4クリアファイルとなっています。
家電カテゴリでは、タイムカード用紙や電池といった器具に関わる消耗品が上位を占め、テプラ、電卓、タイムカード本体など小型家電の購入も多く見られます。
家具部門では、ストッカーや小型ロッカーなどの収納家具、デスク・チェアセットも最近良く売れる傾向にあるようです。

通販サイトを選び方の基準はやはり金額

利用者が通販サイトを選ぶ基準はどこでしょうか。JDパワーアジアパシフィックオフィス用品通販サービスの顧客満足度調査2015年版では、オフィス用品通販サービスの選定理由トップは「商品価格が安かった」(35%)となっています。

その一方、満足度という観点においては、オフィス用品通販サービスの総合満足度に対する各領域の影響度は「料金」よりも「ウェブサイト/カタログ」や「配送対応」となっています。購入したい商品の価格を比較しながらも、利用した際のサービス提供についてかなり厳しくチェックしているようです。

便利な配送システム。オフィス通販の配達時間の満足度

通販を利用する心配のひとつは、注文した商品が遅延などせずに無事手元に届くのかということです。先にあげた調査によると、オフィス用品通販サービスの利用において「注文と異なる商品が届いた」、「納品個数が間違っていた」、「商品の到着が予定より遅れた」といった問題の頻度が高いと答えているのは1%前後です。配送時間や、配送管理自体への不満は少ないようです

便利なオフィス通販の意外なデメリットと失敗例

オフィス用品を通販する当たり前だが見落としやすい3つのデメリット

日常的に浸透し、約50%の企業が利用しているというオフィス通販ですが、その利便性の反面デメリットもあります。

  1. 商品を直接、確認できない。
  2. 在庫切れしやすい
  3. すぐに商品が手に入らない、送料がかかる場合がある。

どれほど美しく丁寧なカタログが提供されていても、やはり実物とは異なります。直接手にして確認できないというのが、通販のもつ最大のデメリットです。大きさや全体の色合い、イメージが違っていた、あるいは材質の臭いが気になるという例もあります。解決策としては実店舗で商品を確認してから、通販で注文をするという手段もありますが、オリジナル商品など確かめようがないという場合も。

通販サイトは実店舗と比較して、価格が安く抑えられているのが魅力という商品が多いものです。しかしその一方で、人気商品が在庫切れしやすい問題もあります。通販の場合、地域の枠がないため、一度品薄になってしまうとなかなか解消できません。

実店舗の場合、お店に出向けばその場で商品を手に入れられるのは当たり前ですが、通販ではそうはいきません。どんなに早い便でも首都圏ですら翌日配達となります。また、週末を挟んでしまうと平日便で限定される商品は、さらに到着が遅れるということもあります。すぐに欲しい商品については、時間的なデメリットがあります。また、多くの通販サイトでは商品の購入額が一定金額に満たない場合、送料が発生します。せっかく価格の安い商品を見つけても、送料上乗せで高くつく場合もあります。

当然といえば当然のデメリットばかりですが、やはり注意したいところですね。

オフィス用品の通販でイメージと違う商品が届いた!

オフィス用品の通販で多い不満は、到着した商品のイメージが違っているというものです。通販で最も利用される用紙類では、思っていたよりも紙質が薄かった、という声を良く聞きます。同様に人気の高いファイル類は、サイズが小さい、台紙が弱くてゆがむなど、使用感の悪さに期待が外れたと言う例も。

意外な落とし穴としては、出来上がり写真に惹かれて購入した組立家具です。簡単そうに見えた組立ラックなどに、思っていた以上に時間がかかった、工具が必要だった、などの失敗談があります。オフィス用品といってもDIY要素の高い商品があります。カタログを良く確認する、お問い合わせ窓口を利用する、などの対策が必要です。

通販ならではの不満の例

通販サイトのメリットとして、365日24時間受け付けてくれる時間的な幅の広さにもあります。気をつけたいのは注文自体は24時間受け付けていても、土日を挟んだ場合の対応や発送が月曜以降になるサイトが多いことです。商品によっては、平日限定の配送品も多くみられます。注文した側が土日営業していても、必ずその間に届けてくれるとは限りません。どうしても必要なものについては、時間の余裕を見ておいた方が良いでしょう。

オフィス通販サイトの利用者で割と不満が多かったのは、梱包をほどく際の手間や、購入した商品と一緒に入っている緩衝材の処理についてです。緩衝材を商品から引き離すのが面倒だったり小さな商品に対しても、余分な緩衝材が梱包されているなどに不満の声が上がっています。エコ対策が企業イメージに関わる大きな問題となり、オフィスから排出されるゴミについても神経質になっている今日では、オフィス通販に対してもより廃棄が少なく、処理のしやすい梱包の方法が求められているようです。

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